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心肺蘇生

言葉、想い
01 /17 2015
これは昨年の話だ。私が自転車で峠練へ行こうとしていた時のことです。街中を走っていると前方の信号が赤になったので対向車線の歩道に上がった。するとマンションの敷地に自転車一緒に誰かが倒れているのが一瞬見えた。すぐ停まり振り返えるとマンションの塀に遮られその人は見えない。気になったのですぐに引き返して見に行った。

すると年配の男性が倒れていた。声をかけるが返事はない。しかし、呼吸音はするので生きてはいるようだ。偶然通りかかった男性が言う。
「救急車よんだほうがいいんちゃう?」
私もその意見に賛成し、救急車を呼んだ。その間も男性を観察し続けた。すると少し顔色が悪くなった気がするので呼吸を確認してみる。呼吸をしていない気がする。自信がなかったので他の人にもすぐ確認してもらう。やはり呼吸をしていないと思うという。私の口から思わず言葉が出た。
「心肺蘇生をして方がいい。」
その言葉を聞いた方々がすぐさま言った。
「体勢を変えましょう。」
「AEDを探しに行ってきます」
「身元が分かるものは?」
各々がすぐに行動する。私もすぐに心肺蘇生を始めた。意識のない人の胸はひと押しするたびに一気に沈む。肋骨が折れるか心配になる。肋骨が折れて肺に刺さらないか心配になる。でも今一番大切なことは心臓マッサージを続けること。だから私は心臓マッサージを続けた。しかし、人工呼吸はしなかった。いやできなかったという方が正しいのかもしれない。知識として人工呼吸をしなくても心臓マッサージをすると同時に肺にも空気が入るということを知っていた。しかし私は免疫の病気である上、なぜ倒れたのか分からないという事を考えなかったかというと嘘になる。すると頭側の人が空気が肺に入りやすいよう頭の位置を押さえてくれた。聞くとその人は薬学を勉強しているらしい。これらのことで少し迷いが消えた。そして心臓マッサージを続けた。どれくらい続けたのかは分からない。

そして救急隊員の方々が来て処置を交代した。事情聴取を受けている間にAEDの処置が施された。しかし、テレビで見るそれとは程遠い。手足がビクッとものすごい速度で跳ね上がる。一瞬呼吸が戻ったようにも見えたが再び心肺蘇生を始めた。そしてそのまま救急車でどこかへ運ばれていった。

しばらくその場に居合わせた人と話をしていると次は警察が来た。今度は警察からの事情聴取と実況見分が始まった。
その人がどの位置に、どのように倒れていたかなどいろいろだ。細かいことまで聞かれる。意外と覚えていないものだ。というよりパニックになって見えていなかったのかもしれない。そんな中私は質問した。
「あの人がどうなったか、分かりますかね?」
警察官は丁寧に説明してくれた。
「管轄の救急隊に聞けば分かるかもしれませんが、個人情報もあるので親族でないと教えてはくれないと思います」
確かにその通りである。でもこれは残酷なことだ。自分のしたことがどういう結果になったかが分からない。私は自分のできることを必死でやった。できることが一つしかなかったからなおさらだ。でも他にできることはなかったのか?20年ほど前に一度、免許の講習でしか心肺蘇生やっただけの私がしてもよかったのか?どうしてもそんな風に考えてしまう。そのせいかは分からないが、人の胸を押して手の感覚とつま先のピンと伸びた青白い足の甲は記憶はしばらく消えなかった。

この2日後、私は赤十字の救急法講習に申込んだ。

コメント

非公開コメント

行動力、さすがです。私なら、パニくりすぎて、呆然と立ち尽くしているかもしれません。
その方が、どうか元気でありますように…

■元隣人さん

■元隣人さん
元隣人さんが第一発見者でも同じことしたんじゃないかな。
第三発見者なら私も何もできなかったかも。
本当に意識が戻ってるといいんですが・・・。

いいきっかけでしたね

いいきっかけでしたね。看護師の友達いわく、肋骨折れる位でいいとか。でも怖いよね。私は財布に口の接触を避ける為のビニールカバーを常備しています。完璧に防ぐものではありませんが。御嶽山もそうですが、まず自分の安全確保の上の救助が基本です。私もまた復習しないと。

■ひろやっこさん

■ひろやっこさん
確かにきっかけにはなりましたね。
肋骨が折れるくらいですか、怖いですね。
財布にそんなものが入っているのですか。
自分の身の安全、大切ですね。
私も復習しようと思います。

お久しぶりです。覚えて頂いているか自信は無いのですが、数年間(数シーズン?)お仕事でご一緒した者です。まだアメリカでプラプラしています。ふと思い出して長年「お気に入り」に眠っていたブログを拝見したら、こちらの投稿が最新でした。
帰国のタイミングを完全に逃し、こちらで就職したもののやりたい事も分からず、自信が無いまま生きていましたが、こうして知人が誰かの役に立ったり、意味のあることをしている姿を確認することで、自分も励まされました。
くしくも今月から転職して新しい職場です。前向きに頑張れそうです。
また遊びに来ますね。^^

■Akechiさん

■Akechiさん
お久し振りですね。覚えていますよ。まさか未だにブログのアドレスが眠っているとは驚きです。
生きていると迷いは尽きませんよね。役に立ったか、意味があったのか正直分かりませんが、自信があるなしではなくできることをしました。100%自信のある人はなかなかいないもの。一歩一歩進みましょう!

新しい職場、楽しめるといいですね!
また遊びに来て下さいね!
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